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Overtitled

Art Path 2006

茨城県 取手市 東京芸術大学

Jan. 3 - 31, 2002
2009

会場には二つの映像と 床を洞窟のようにして作られた映像ブース、textが展示され、その全体に Overtitled というタイトルがつけられている。
 映像の中で作者は行き先をはぐらかせたり、「何処へ行きたいのかわからない。」というような言葉から会話を続け、目的地までのドライブを展開する。都市の中を迷走する言葉は、目的地を創発しそうになっては 又下らない会話を再会させ、旅の終りには数千から数万の金額の請求で幕を閉じる。
 タクシーを手を挙げずに なんとか止めるところから始まり、2人の意志の創発と経済的な運動とのビビットな断面まで続けられるこの会話は、ルドルフスキーの『建築家なしの建築』に見え隠れするような、土地と人々との間にたち上がる大きな作者への言及を含みながら展開し、画面はその大きな作者と静かに向き合うための壁を再現し続けている。