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synopticon eyes

シングル・チャンネル・ビデオ、1分39秒
S.Y.P, Tokyo

東京都 新宿区

35°41'38.0"N 139°43'14.0"E

5, 26 - 27
2017

2013年世界監視の実情をエドワード・スノーデンが暴露して以降、私たちはSNS等を通したデジタル・メディア/デバイスとの関わりや個人情報の管理についてそれぞれの方法で再考し、可能な限りのプライバシーの確保についての配慮に努めてきました. その一方で、(2013年以降)過剰な迄にSNSやサイバース・ペースの公の場に私的な情報や写真を使って自らをさらけ出す人々が見受けられるのも増加の傾向にあることも又もう一つの現状かもしれません. 山田は近年、人々が監視に抗するように自らを過剰に開示し、表現し始めた変化に着目し、公共空間でプライバシーの物理的障壁であるカメラに貼付けられたテープを剥がすことによって撮影したセルフ・ポートレートを一連の活動として行ないました。共謀罪取締法の審議が国会で進められる中、国家からの監視が私たちの生命観に見えない権力として浸透を進める中、私たち自身の視覚さえもシノプティコンと呼ばれる相互監視社会のプロセスに憑依されつつあります。山田はこの実践を通して共謀罪強行採決を推進する政府に講義する市民の活動を自身を通して切り取ると共に、相互監視の構造を市民から国家/政府に対する一つの表現の手法と成り得る可能性について熟考しています。